人工知能(AI)は、アフリカの障害のある人にとって、二つの方向に進む可能性があります。
希望のある姿は、すでに見えています。スクリーンリーダーは良くなっています。音声認識は、講義や会議をその場でメモにしてくれます。画像の説明、リアルタイムの字幕、音声操作は、かつては高価な追加機能でしたが、今では普通のスマートフォンやノートパソコンに最初から入っています。
アクラで学ぶ弱視の学生や、クマシで働く肢体不自由のフリーランサーにとって、こうしたツールは、政策やインフラが何十年も動かせなかった障壁を取り除いてくれるかもしれません。
もう一つの姿は、以前にも見たことのあるものです。新しい技術の波が来るたびに、それを手にできる人とできない人に分かれてきました。AIツールが障害のある人抜きで作られ、手の届かない価格になり、すでに恵まれた環境にある人にしか教えられなければ、同じ分断が、今度はより速く広がるでしょう。
格差の核心は、アクセスです
多くのAIツールは、安定したインターネット接続、性能のよい端末、自信を持って使えるデジタルスキルを前提にしています。ガーナをはじめアフリカ各地の障害のある人の多くは、いまだにその基本を手に入れようとしている途中です。その上に、AIリテラシーがひとりでに身につくことはありません。誰かが、アクセシブルな形で教える必要があります。
あまり目立たない問題もあります。AIはデータから学びますが、そのデータに障害のある人はほとんど含まれていません。典型的でない話し方を聞き取れない音声アシスタントや、変わった履歴書をはねてしまう採用ツールは、作られたときに「普通」とされた人々の思い込みを抱えています。人工知能の倫理に関するユネスコ勧告が、包摂と非差別を中核となる原則に挙げているのも、そのためです。
私たちの取り組み
待つことは選択肢にならないと考えています。障害のある人には、AIを早く、自信を持って、そして冷静な目で使う人になってほしいのです。
私たちのプログラムでは、AIリテラシーを正面から教えます。これらのツールに何ができるか、どこで失敗するか、出てきた結果をどう確かめるかです。AIを支援技術とあわせて教えることで、受講生が自分に合う形で両方を組み合わせられるようにします。そして、こうしたシステムを作り、導入する組織の議論の場に障害のある人が加わり、公開前にアクセシビリティが固まるようにします。
世界保健機関(WHO)は、25億人以上が少なくとも一つの支援製品を必要としていると推定しており、その数は増えています。そのニーズを満たす手段の一部は、AIになるでしょう。それが障害による格差を縮めるのか、広げるのかは、ここガーナを含め、今下される選択にかかっています。